テスラを持つ資格
テスラには様々なサードパーティ製品が出ており、他の人気車種と同様に自分好みにカスタマイズしていく楽しみもある。
YouTubeなどで便利そうだなーと思ったのは
- ドアノブ自動化
- フランクパワーゲート化
- ガラスルーフシェード
- 後席用モニター(エアコン操作など)
このような装備に変更した場合、どのようなデメリットがあるのだろう。
一言で言えば、テスラが用意している高品質な保証は受けられなくなる可能性は高い。
例えそれがテスラ側の不具合だったとしても、相手は訴訟大国アメリカである。サードパーティ製パーツに瑕疵が無かった事を証明するのに一体どれくらいの労力があるかは容易く想像できる。
ちなみに筆者はメカニカルエンジニアである。
様々なメーカーと不具合を論争し解決してきた。
しかしそれは、不具合があるならそれを認めもっと良くしたいと考える日本企業の考え方のベースがあるから可能な事である。
例えばテスラのセンターディスプレイはまれにブラックアウトしたり操作を受け付けなくなる事がある。多くの場合は再起動(ステアリングの両ボタン長押し)で解決する。しかし、再起動でも回復しない場合、テスラへ連絡する事になる。テスラはまずログを調べる。その過程でサードパーティ製パーツが確認されれば(理由はなんであろうと)対応する必要はない。
テスラ車両は常にログをテスラに送り、様々な改良に使用する一方で、使用者が行った車両への行為をモニタリングする事もできる。
これはiPhoneの脱獄と同じであり、テスラが認めた以外の行為は全て自己責任である。
また一般道でのオートパイロットの使用についてもテスラは認めていない(国外は不明)。もしその状況下において急加速や急制動で事故が起こったとしても、テスラには何の責任もないし、調べる必要もない。あなたがテスラを購入する際にはそれらが書かれた書類にサインするのだから、使用者は知っていて当然。
サーキット走行、オフロード走行も同様。自己責任になる。
これを聞いて何と面倒、敷居が高い、と思うだろうか。私は「当然」と思うし、それを承知の上でサードパーティ製パーツを使用する者だけがやるべきだと思う。
なのでこれが足枷だと思わないし、テスラがログを取ることは多くの改良に使われるので好ましい行為だと思う。
ちなみにテスラを販売する店舗がカスタムカーとしてその車両を販売しているなら、その店舗はあまり信用しない方が良いと私は考えている。
テスラを持つ資格があるだろうか。私は未だにこの葛藤の中にいる。